大きな音が怖い
子どもの頃、大きな音がするものが怖かった
運動会のピストル、風船、雷、花火・・・
運動会のときは「用意!」のかけ声と共に耳を塞いでいた
いつ大きな音を立てて割れるか分からない風船は、近くにあるだけで恐怖の対象だった
雷が鳴り始めると、それだけで冷や汗が出た。窓際には決して近寄らなかった
花火・・・ロケット花火が怖くて仕方がなかった。ライターを持って火を付けに行ける人がヒーローに見えた
俺は、これらの恐怖は子ども特有の症状で、大人になれば自然に治るものだと思っていた
でも24歳になった今でも、俺は大きな音が怖い
相変わらず風船も雷もロケット花火も苦手だ
運動会のピストルに関しては、関わる機会がなくなったのでどうでもいいが
バラエティ番組でクイズに間違えると巨大な風船が破裂するみたいなものがあるが、俺がもしあんなものをやらされたら失神するんじゃないかと思う
テレビで見ているだけでも、怖くて仕方がないのだから
外で遊んでいるときに雷が鳴り出したとする
友達は「雨降るかなー」なんて悠長なこと言ってる
悠長なこと、だ。俺にとっては
俺もしれっとしているけど、内心は怖くて仕方がない
早く屋根のあるところ、できるなら地下室に引きこもりたい
誰かこの気持ちを分かってくれる人はいないだろうか?
俺はこの恐怖をことあるごとに抱きながら、24年間生きてきた
24年間ずっとこれなのだから、きっと一生治ることはないんだろう